人が亡くなると、財産の相続手続きが必要となります。銀行の預金や株の相続、不動産の相続登記などの手続きの際には、「故人が生まれてから亡くなるまでの戸籍をとってきてください。」と要求されます。これは相続人の確定をするために、必要となるからです。中には、他の相続人の誰も知らない子どもがいるようなケースもありますので、その子が相続の手続きから漏れてしまうことの無いよう、出生まですべての戸籍を遡って、内容を確認します。
状況により必要となる戸籍が多少異なる場合がありますが、次の2点はほとんどの相続手続きで必要となる戸籍です。
①被相続人の出生から死亡までの戸籍
②相続人全員の現在の戸籍
なお、①に関しては「戸籍」の中でも、戸籍謄本・除籍謄本・原戸籍謄本のことを指します。一言で「戸籍」と言われることが多いですが、実際にはさまざまな種類があるのです。
■戸籍謄本
戸籍謄本とは戸籍の全部を写したものをいいます。
■除籍謄本
除籍謄本とは、在籍している人が誰もいない状態になった戸籍のことです。結婚、離婚、死亡、転籍などにより、戸籍に誰もいなくなった場合、その戸籍は「除籍」という名の戸籍になります。
■原戸籍謄本
原戸籍とは、簡単に言うと、戸籍の形式を変更する法律の改正によって閉鎖された、古い形式の戸籍です。
戸籍類は、本籍(住所とは異なります)のある役所でしか取得できません。つまり、過去に何度か転籍をしていれば、その数だけ全国の本籍のあった各役所から取り寄せなければなりません。
横須賀うみかぜ事務所では、横浜市・逗子市・三浦市・横須賀市・葉山町・鎌倉市を中心とする関東圏で、債務整理・相続・家族信託・法人関連のご相談を承っております。特にこの戸籍の収集は、故人の情報を入手し、役所へ申請書を書かなければならないなど、時間もかかる非常に大変な作業です。これら相続のことについてお困りのことがあれば、お気軽にご相談ください。
戸籍の収集
司法書士 横須賀うみかぜ事務所が提供する基礎知識
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